日にち本ほんには春はる夏なつ秋あき冬ふゆ、四しつのはっきりとした季き節ふしがあります。それぞれの季き節ふしには、独どく自じの風かぜ景けいや文ぶん化か、味あじ覚かくがあります。

春はるは桜さくらの季き節ふし。どこを歩ほいても満まん開かいの桜さくらが咲さきき誇こり、お花はな見けんを楽らくしむ人にん々々の笑わらい顔かおがあふれています。新しんしい始しまりを感かんじさせる、希まれ望ぼうに満まんちた季き節ふしです。

夏なつは活かつ気きとエネルギーにあふれています。花はな火ひ大だい会かいや夏なつ祭まつりり、浴よく衣ころも姿すがたの人にん々々、そして冷れいたいかき氷こおりやそうめん。海うみや山やまへ出しゅつかけるのも夏なつの楽らくしみの一いちつです。

秋あきは紅くれない葉はが美びしい季き節ふし。山やま々々が赤あかや黄き色いろに染そめまり、風かぜも涼りょうしく心こころ地ちよくなります。食しょくべ物ものも美び味あじしく、栗くり、さつまいも、きのこなど「食しょく欲よくの秋あき」がやってきます。

冬ふゆは雪ゆき景けい色いろと温おん泉いずみが魅み力ちから。静せいかな雪ゆきの中なかで入にゅうる露つゆ天てん風かぜ呂ろは、まさに至いた福ふくのひととき。こたつでみかんを食しょくべながらのんびりするのも、日にち本ほんの冬ふゆならではの楽らくしみです。

日にち本ほんの四し季きは、ただの気き温おんの変へん化かではなく、心こころや生なま活かつに彩さいりを与よえてくれる大だい切せつな存そん在ざいです。